祭り囃子でおなじみの日本の横笛です。第一弾は、唄用六本調子です。
市販プラ管は7本調子・8本調子のみなので1つ低い6本調子を用意しました。
詳細の説明とメイキング、写真ギャラリーは以下のリンク先ブログ記事をどうぞ。
(多分世界初!)3Dプリンターで篠笛を作ってみた:
モデル製作〜到着編: http://simasima.info/archives/3024
仕上げ編: http://simasima.info/archives/3368
写真ギャラリー: http://simasima.info/archives/3325
本来は女竹から作られる篠笛ですが、塩ビ管やアクリル管から自作する方もいて、最近では樹脂製の製品もあります。3Dプリンタならではの構造と加工に挑戦するべくまずは基本となるモデルを作成しました。特に装飾はありませんが、竹の篠笛にみられる自然なテーパー構造(管尻にむけて管全体&内径がわずかに細る)を取り入れています。
そのままでもそれなりに鳴りますが、ナイロン素材と造形の特徴から、低音の鳴りが良く、そのぶん大甲が出にくいバランスとなっています。リンク先ブログにもあるとおり、ウレタン塗装・歌口の微調整・管頭パーツの固定位置の微調整、を加えることで性能改善が見込めます。スカスカ感は厚めの塗装でかなり軽減。
・管頭パーツと本体の分離出力&組み立て式
・造形サイズが大きいためナイロンのみ。
・歌口のざらつきの低減(ニス塗装 and/or カッターなどによる積層段差の解消)により出音向上します
見たことのない真っ白い笛は、塗装や各種巻きを施すことでいっそう独特のビジュアルにカスタムできそうです。オリジナル篠笛の素体としてもいかがですか。
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最後の写真のみ、本造形「雪丸」に、ウレタン塗装・歌口調整・管頭接続部金巻きを施したしましまPオリジナル仕上げ品、『雪風』のものです。
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Update: 管頭部一体成形版を公開。こちらのほうが、造りが安定するのかスカスカした感じが低減されます。
http://make.vntkg.com/item/73832/